【運転免許】外国人の運転免許取得と切り替え方法とは?

【運転免許】外国人の運転免許取得と切り替え方法とは?

目次

この記事は「日本で運転免許を取得する方法」、「今すでに持っている運転免許を切り替える方法」、「取得した免許を更新する方法」について簡単に解説しています。 日本で運転免許を取得したいという方は勿論、初めて免許の更新を迎える方も、ぜひ最後までお読みください。

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外国人でも日本の運転免許を取得可能

1年など長い期間滞在する外国人の方であれば、車を運転したいと考える機会も多くなると思いますが、外国人であっても日本の免許を取得することができます。

外国人が日本の運転免許を取得する方法として、大きく以下の2つのケースがあります。

  • 日本人と同じく新たに運転免許を取得するケース
  • すでに持っている運転免許を切り替えるケース 

それぞれのケースによって手続きの流れや取得までにかかる期間なども異なるので、ここから詳しく見ていきましょう。

日本で運転免許を取得するケース

まずは日本人と同じように運転免許を新たに取得するケースから、確認していきたいと思います。

運転免許の種類

免許の取得方法を確認していく前に、日本の運転免許の種類についてご紹介していきます。

運転免許の種類①:第一種運転免許

初めにご紹介する運転免許は第一種運転免許です。

自動車や原動機付自転車(原付)を運転する上で必要となる免許となっています。

一般的に免許を取ると言えば、第一種運転免許を指すケースが多いでしょう。

また第一種運転免許の中にも様々な種類があり、家庭用自動車を運転するための免許だけでなく、トラックやトレーラーなどの牽引車を運転するための免許などがあります。

運転免許の種類②:第二種運転免許

続いてご紹介するのが第二種運転免許です。

先程の第一種運転免許と違い、タクシーやバスといった、営利目的でお客さんを運送する際に利用される自動車を運転するための免許となっています。

運転免許の種類③:仮運転免許

最後にご紹介する運転免許は、仮運転免許(仮免)です。

名前に「仮」が入っている通り、正式な運転免許ではなく、免許を取得するために教習所へ通う教習生に対して交付されるものとなります。

仮運転免許を取得後、実際の路上での運転教習が可能となり、教習が終われば自動的に仮運転免許の有効期限は切れるのです。

運転免許取得までの流れ

運転免許の種類を見ていただいたところで、次に運転免許取得までの流れについて簡単に見ていきましょう。

運転免許を取得する場合、基本的に

  • 教習所に通って取得するケース
  • 合宿で取得するケース

の2パターンがあります。

他にも「一発試験」と呼ばれるものを受けて取得するケースもありますが、基本的に過去に免許を取得していた人が利用する試験になるので、この記事では触れません。

教習所に通って取得するケース

教習所に通って取得するケースの場合の流れとしては、大きく以下の通りになります。

  • ステップ①:教習所へ申し込み
  • ステップ②:入校手続き
  • ステップ③:視力検査などの適性検査
  • ステップ④:第1段階(教習所内の敷地内で運転教習および学科)
  • ステップ⑤:修了検定(敷地内での実技試験)および仮免学科試験
  • ステップ⑥:第2段階(実際の路上での運転教習および学科)
  • ステップ⑦:卒業検定(路上での実技試験)
  • ステップ⑧:免許センターでの本免学科試験
  • ステップ⑨:運転免許取得 

上記のステップを踏むのに、通常2~3か月程度掛かるとされていますが、まとめて通うことができれば1か月以内に取得することもできます。

合宿で取得するケース

合宿で取得する場合、先にご紹介したステップ⑦までの流れを2週間に詰め込んで行う形になります。

合宿で卒業検定に合格後、1年以内に免許センターにて本免学科試験を受けて合格すれば、運転免許証を取得することができるのです。

運転免許取得の費用目安

次に運転免許取得のための費用目安について確認していきましょう。

運転免許を取得する場合、教習所に通うケースでも合宿に通うケースでも、基本的に20~40万円近く掛かることになります。

またミッションの自動車用の運転免許か、オートマチックの自動車用の運転免許かによっても費用が異なり、ミッションの方が比較的高額な費用となる点は覚えておきましょう。

運転免許取得における注意点

日本で新たに免許を取得する場合の注意点としては、外国語の対応をしている教習所などを選択するという点でしょう。

この記事を読まれている方であれば、おそらく日本語の読解は問題なくできると思うのですが、学科の講義を受けるためには日本語のヒアリング能力も必要となります。

最近では英語や中国語などの外国語での対応をしている教習所もありますので、日本語能力に不安がある方はそういった教習所を選ぶ方が安心と言えます。

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外国で取得した運転免許を切り替えるケース

ここからは外国で取得した運転免許を切り替えるケースについて、確認していきましょう。

切り替えまでの流れ

まずは切り替えまでの流れについて、確認していきたいと思います。
外国で取得した運転免許を切り替える場合、大きく以下のような流れとなります。

  • ステップ①:書類提出・審査
  • ステップ②:適性試験
  • ステップ③:交通規則などの知識確認
  • ステップ④:運転技能の確認
  • ステップ⑤:運転免許取得 

ステップ①~③までは1日で、ステップ④については後日となるケースが大半です。

技能確認に合格すれば、その日中に運転免許証が交付される形になります。

切り替え申請条件

外国で取得した運転免許を切り替えるには、特定の条件を満たさなければなりません。
具体的な条件としては以下の2点が挙げられます。

  • 条件①:有効な外国の運転免許証を所持している
  • 条件②:免許取得後、取得した国での滞在が3か月以上ある

基本上記の条件が揃えば、切り替え申請が可能となります。

申請に必要な書類

運転免許の切り替え申請に必要な書類についても確認しておきたいと思います。
運転免許の切り替えを実施するには以下のような書類が必要となります。

  • 有効な外国の運転免許証
  • 上記免許証の日本語による翻訳文
  • 日本の運転免許証(過去に取得していた場合など)
  • 国籍が記載されている住民票の写し
  • パスポート(古いものも含め)
  • 申請用写真

ここで紹介している書類は基本的なものとなっており、実際には現在持っている免許が発給された国や、切り替えを行う免許センターなどによって必要書類は異なるのです。

そのため切り替えを行う場合は、切り替えを受けようとしている免許センターに確認する方が安心と言えるでしょう。

また翻訳文については、出身国の駐日大使館もしくは日本自動車連盟にて作成が可能となっています。

申請のための費用

申請手数料については免許の種類によって異なっており、

  • 普通免許:2,550円
  • 大型・中型・準中型免許:4,100円
  • 原付:1,500円
  • その他:2,600円

といった費用となっています。 

また免許交付を受ける際は、上記に加え2,050円が手数料として掛かるという点も押さえておきましょう。 

切り替えにおける確認の一部が免除となる国

先程切り替えの流れにおいて、知識確認と技能確認についての記載がありましたが、以下の国の免許から切り替える場合は、確認が免除となります。 

切り替えにおける確認の一部が免除となる国一覧
切り替えにおける確認の一部が免除となる国一覧

参考:警視庁「外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切替えるには」

運転免許の更新について

ここまで運転免許の取得や切り替えについてお話してきましたが、最後に運転免許の更新についても簡単に確認しておきます。

更新が必要なタイミング

初めて取得した運転免許の有効期限は、免許を取得してから3回目の誕生日の1か月後までとなります。

例えば8月1日生まれの人が、2022年5月1日に免許を取得した場合、2024年9月1日が有効期限となり、それまでに更新手続きを実施する必要があるのです。

更新手続きが可能なタイミングとしては、誕生日の前後1か月となり、更新後の有効期限は初回取得時と同じく3年となります。

免許を取得してから5年以上無事故無違反の場合、有効期限5年の免許(優良運転者)に更新することが可能です。 

運転免許の更新に必要なもの

運転免許の更新に必要なものは以下の通りです。

  • 運転免許証
  • 送付されてきた免許証更新連絡書(ハガキ)
  • IC免許証用の4桁の数字2組
  • 運転免許用の証明写真
  • 在留資格を確認できる書類(在留カード、パスポートなど)
  • 必要に応じてメガネ、補聴器

運転免許の更新を受ける場所

運転免許の更新は警察署か、免許センターで受けることが可能となっています。

基本的には自分が免許を取得した際に行った免許センターか、最寄りの警察署で行うことになるでしょう。

運転免許の更新の流れ

運転免許の更新の流れとしては、以下のようになります。

  • ステップ①:免許証更新連絡書(ハガキ)を受け取る
  • ステップ②:更新日時の予約を行う
  • ステップ③:警察署もしくは免許センターにて受付
  • ステップ④:申請書を記入・暗証番号設定
  • ステップ⑤:適性検査・更新審査
  • ステップ⑥:法定講習の受講
  • ステップ⑦:免許証の交付 

免許更新の際は更新手数料として基本2,500円、講習手数料として500~1,350円かかることになります。

運転免許の更新における注意点

免許更新を有効期限内にできなかった場合、運転免許証が失効となります。

有効期限内に行うことを忘れてしまうと、車を運転することができなくなるわけです。

有効期限を過ぎた場合、基本的に新たに学科試験や技能試験を受ける必要がありますが、入院したり海外に行っていたりといった特定の理由がある場合、これらの試験が免除されます。

そのため適性試験と所定の講習を受ければ、運転免許証の再取得が可能となっているのです。

とはいえ余計な工数が掛かることには変わりないので、必ず有効期限の間に免許更新を行うようにしましょう。 

まとめ

今回は外国人の方が免許を取得するための方法についてお話してきましたが、いかがでしたか。

当社は外国人の方が日本で働くための支援をさせていただいており、様々な企業やお仕事のご紹介をしております。

企業のご紹介だけでなく、日本語学習支援や就業後のサポートも実施しておりますので、一度お気軽にご相談ください。

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採用ノウハウ
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中村 大介

株式会社ジンザイベースCEO。1985年兵庫県神戸市生まれ。2008年に近畿大学卒業後、フランチャイズ支援および経営コンサルティングを行う一部上場企業に入社し、新規事業開発に従事。2015年、スタートアップを共同創業。取締役として外国人労働者の求人サービスを複数立上げやシステム開発を主導。海外の学校や送り出し機関との太いパイプを活用し、ベトナム、インドネシア、タイ、ミャンマー、バングラデシュの人材、累計3000名以上の採用に携わり99.5%の達成率にて、クライアント企業の事業計画の推進に成功。このノウハウを活かし、パフォーマンスを倍加させた新しいシステムを活用し、国内在住の外国人材の就職の課題を解決すべく2021年に株式会社ジンザイベースを創業。趣味はキャンプとゴルフ。